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リョウの声色を真似て、
「『ぼっ、ボクは大丈夫です。あっ!おっ、お姉ちゃんは昨日ボクを助けてくれたすごく優しいハヤト君が一緒に帰りたいと思っているアカネさんですね?』って。息もつかずにセリフみたいに言ってたよ。まさか、ハヤト君、仕込んだんじゃないよね?」
「んなワケねーだろ!」
真っ赤になった顔を見られないよう振り向くと、ちょっと離れた所で黒と茶色が親指を立てて笑っていた。
「何でアカネ様がハヤト如きと歩いてるん!?」「やめろー、ハヤトだけはやめておけー。」「この世の中に奇跡って本当にあるんだねぇ。」
何で二日続けて男バス外連なんだよ。ついてねぇ。
ちらっと、アカネを見ると可笑しそうに笑っていた。
「ハヤト君って男バスにも人気なんだねー。」
テンパったハヤトは、
「いや、そーゆーのとは…。あっ、えーと、そう言えば、馬で東京オリンピックに行くの?」
…<Fin?>
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