言えんが応報

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 3、4年生位だろうか。黒い方は、見るからに『やんちゃ』という言葉がピッタリの男児。「何でハッキリ言わねぇんだよ!」と、苛立つ声が荒ぶっていた。すると品が良く、気弱な感じのチェックのシャツの茶色の方が消え入るような、か細い声で「だって…。」と、真っ赤な顔で下を向き黙りこくってしまった。「だから、ダメなんだよ!」突然黒が茶色を突き飛ばした。 「おいおい。オレの前で何やってんだよ!?」ハヤトは、茶色を起こそうかと手を伸ばしたその時だった。  ボコッ。頭に鈍い衝撃が走った。
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