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「おい、茶色。大丈夫か?」
「僕、茶色じゃないよ。リョウだよ。」
名乗った少年は、顔を赤らめ、下を向いてか細い声を出した。
「あ、ありがとう…ございました。」
「別に。それより、大丈夫だったか。」
「うん。ラ、ランドセルがあったから…。」
「あ、確かに。お前、亀みたいになってたもんな。お前、いや、リョウ。うち、どっちだ?途中まで送って行くぞ。」
あー。それってアカネに言うやつだったじゃん。ハヤトは渋い顔をした。
トボトボと、ちんたらが歩き出す。
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