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暫くすると、リョウが口を開いた。
「あの、ハヤトさん。」
驚いた。さっきので名前覚えたのか。
「おぅ。何だ?」
そういや、オレ、子供苦手だったんじゃねーか?などと思う。
「バスケットのお兄さん達に、言い返して、すごいなって。」
「?ん?何が?」
「ふざけるな!とか。お前ら、覚えてろよ!とか。いじめてる人達に言い返したでしょ?」
「あぁ。」
ハヤトは笑った。
「そんなんじゃねーよ。あー。ガキにはわかんねぇか。オレ、前、バスケ部だったんだ。3日で辞めたけど。たった3日だったけど、今でも仲良いんだよ。そうは見えなかっただろうけどな。本当にふざけてるだけなんだよ。それより、お前らこそ、仲わりいなら一緒に帰らなきゃいいのに。同じクラスとか?」
「うん。3年1組。1クラスしかないから一緒だよ。おうちも近くて、コータのママとボクのママが仲良しで。ボク達も本当は仲がいいんだ。そうは見えなかっただろうけど。」
ハヤトの口振りを真似た。
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