マトモに

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 もうやめようなんて、最初から違うと言えなかった私には言う資格なんかない。だから私たちは待つしかない。ここから抜け出すための白馬の王子様を。その人はこれを壊して、さらに私たちの両方を捨てていく。それがきっとただしい姿。  私たちは傷つくだろう。でもそれまでも傷ついていたし、これからは傷つかない。元には戻れなくても新しい形にはなれるだろう。その形はきっと今よりマトモだろう。
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