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そんな利己主義のブラットも老いるに連れて新陳代謝が悪くなって脂肪がつきやすくなったのでホワイトケーキ三昧の食事が祟って体脂肪率がどんどん上がってぶくぶく太り、めっきり動きが鈍くなって嘗ての蝶のように舞い蜂のように刺すという動きが出来なくなってしまいました。
ですからその年のクリスマスに開催されたボクシング大会で決勝戦に進むことなく準決勝で敗退してボスの座を失ってしまいました。
すっかり落ちぶれたブラットは、ボクシング大会を見物していたサンタクロースと帰る途中、突然、路上に引っくり返ってしまいました。
実はブラッドは以前から糖尿病を患っていて続発性自律神経障害を併発して卒倒したのです。
サンタクロースはびっくりしてブラットを拾い上げ、命に別状はない、失神しただけだと判断すると、療養させるため家へ帰りました。
そして主因が糖尿病であることが分かると、溺愛する余り、ブラットの要望を呑んでホワイトケーキを彼に独占させ続けたことを後悔しました。
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