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「あっ、いつもお姉さんって言ってしまってるけど、名前聞いてもいい…ですか」
「いきなり敬語とかっ、やっぱりトマトの神様は面白いね 私は舞衣っていいます」
「舞衣ちゃん! 俺はトマトの神様じゃないっちゃよ 輝人です」
「名前まで輝いてるんだね、キラトくん」
「いや〜、名前負けですよ」
と照れながら、ニッと私の大好きな笑顔で笑った。
「あっ、バンドのメンバーの人待たせたら悪いね、もう行ってね」
「そうやな?!でも舞衣ちゃんともっと話したかったけん! あー、でも、うん、またいつものコンビニで!」
そう言って、ぶんぶん手を降って行ってしまった。
赤い後ろ姿を見つめながら、しみじみと研修最終日にいいことがあってよかったと思った。
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