44人が本棚に入れています
本棚に追加
むにむにその後 R18
もつれ込むようにジムから帰ってくると、恋人はぼくの上にのしかかり獰猛な視線を向けた。
「生で揉ませて」
「もうちょっと言葉選べなかったの？」
「じゃーおっぱい揉んでいい？」
げへへへとゲスイ笑みを浮かべている恋人を見ていたら呆れるやら情けないやら。こんなあほな奴だったかなと思ったけど、うん、間違いない。ゲスくてあほで可愛いのが彼だった。
「優しくして♡」と甘い声でおねだりをする。
マッスルバカな僕に可愛げなんて求めていないだろうけど、とりあえず。
「いいな。うん、たまにはそういうの。可愛い」
恋人はまんざらでもないという風に表情を緩めると、ひといきに乳に吸い付いた。ちゅうちゅうとまるで赤ちゃんのように乳首を吸い、舌先で転がす。
恋人にしてあげてばかりな僕の乳首は残念ながら性感帯として未発達だ。くすぐったいやらもどかしいやら、彼のように乱れることが出来ない。
だけど恋人は満足そうに肉を集めた場所に頬を寄せ「気持ちいい」ととろけた声を出す。
当たってる場所のものが固くなっているのがわかった。
「じゃあ僕はコッチにお邪魔してるね」
言いながら下着ごとずらして丸くて可愛いお尻を露出させた。この尻はぼくのものなのに、あのインストラクターめ。勝手に触りやがって。
乳を揉む彼の尻を揉んだ。窪みに指を這わせると、ピクリと震えて動きが止まった。
「それ反則」
「なんの？ いいじゃんあなたはおっぱい触り放題。僕はお尻触り放題ってことでさ」
「だって、集中できない」
そう言いながらとろけた視線を向けてきて、なんだかんだ言ってもう僕に抱かれる体になっている。
「いいよ、今日はずっと触ってても。こっちはこっちで勝手にやるし」
僕は自身を剝きだすと、伸し掛かっている恋人の尻の狭間に押し当てた。僕の形を覚えている健気な臓器がすんなりを高ぶりを受け入れる。温かくてねっとりと締め付けてくれる場所。
「う、ああ」
下から突き上げてやると甘い声を漏らした。
「急すぎる」
「でも欲しかったんでしょ」
「そうだけど、でも、」
「ほら、手が止まってる。もういいの？ おっぱい」
「やだ、揉む」
そのおっぱい愛はどうなの、と思ったけど可愛いから許しちゃう。僕に突き上げられながら必死でむしゃぶりついてくる彼が愛おしい。
両手で寄せられ夢中に吸われる胸に力を入れるとピクピクと胸筋が動いた。それに連動して彼の中を蹂躙している性器も固くなる。
「んあっ」
いい場所をえぐってあげると悲鳴のような声が上がった。
「おっぱい可愛がってくれると嬉しくてそっちも張り切っちゃうみたい」
「ばかあ」
何度も固くしたり緩めたりしていたらいつもとは違う刺激に彼も夢中になってきたようだった。それでも胸から手を離さない。
揉みながら僕の上で腰を振り、何度も達しては次を欲しがった。
最後はひっくり返して胸を合わせて繋ぎ合った。
平たい恋人の胸に僕の隆々の胸を押しつけて擦ると彼はそれだけでビクビクと震えた。
「ほんとにおっぱい好きなのな」
「好きぃ」
「これからいくらでも触っていいから、他の女の触んないで」
嫉妬をにじませた声に彼は小さく笑った。
「そんなにやだったの？」
「嫌に決まってるでしょ？ あなたは女の人が好きだし、あんな柔らかな身体を持ち合わせていない僕は不利だもん」
いつまでこの人を繋ぎとめておけるのか。そもそも本当に好きでいてくれているのかいつだって自信がない。
「ばかだなあ」
恋人は僕の頭を抱きかかえるとてっぺんにキスを落とした。
「こんなに好きなのに不安なの？」
「……そりゃそうでしょ」
「他の男には興味ないけど、お前は別だよ。っていうか、尻に突っ込むことを許してる時点で察しろ」
本当なら女の子の潤った場所に出し入れして楽しむ行為なんだからさと笑う彼に僕の胸はキュンキュンと高鳴った。
ほんとにかっこよくて、好き！
「大好き」
一生誰よりも大切にする。僕の全てをかけて絶対に幸せに笑っててほしいし、ずっと好きでいる。
そんな決心も彼のおっぱい愛の前では力及ばずだったらしい。
「だからまたおっぱい揉ませて」
ブレない欲求に思わず吹き出してしまった。うんいいよ。好きなだけ触って。だからずっと好きでいてね。
最初のコメントを投稿しよう！