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本棚に追加1月8日 恋に落ちる瞬間
同じような黒い頭がまっすぐに黒板を見つめ、カリカリとペンを走らせている。
その中で彼だけがまるで時間から切り取られているかのように存在していた。
頬杖を突き窓の外を眺めている彼のふっくらとした唇が、緩んだように開くさまはやけに扇情的で。
ーーーなんて名前なのかな。
好奇心をそそられた。
冬期講習の間だけの逢瀬。どこの誰なのか、どんな人なのか、全く知らないのに心を惹かれている。
ふいに彼の視線が動き、俺の前で止まった。いらずらに細められた瞳に情けなく瞬きを繰り返すだけで。
『恋』なんて始まるのは一瞬なんだって知った。
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