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チラリと善さんの様子をうかがえば、相変わらず優しい目で私を見ている。その視線からも「可愛い」と言われているようで。
羞恥心が限界まで達してしまい、顔を手で隠した。もうドキドキし過ぎて善さんの顔を見られない! 私の顔も見せられない!
私にとって必死の抵抗にも関わらず、善さんは軽やかな声で尋ねる。
「隠さないで、顔見せて?」
「ヤ、です」
「ゆーい」
甘えるような、柔らかい声色。
この声に私が弱いことも、善さんは知っている。
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