~始まり~

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~始まり~

 掃除当番の最中、一人の少年が友人達に向かってある誘いを持ちかけた。 ‘これから、この学校の不思議を調べてみないか?’  少年の呼び掛けに、一人の少女は小馬鹿にした態度で返し、もう一人の少女はおどおどしながら反対した。 しかし、悪友であるもう一人の少年は乗り気で、少年たちは楽しそうに盛り上がり始めた。  そんな二人に、一人の少女は行くのをやめるように止めに入った。 「面白そうだな」 「だろ?じゃあ、これからさ…」 「駄目よ、行ったら!!」 「なんでだよ?」 「なんでって、もしなにかあったら危ないじゃない!!」 「とか言って、お前怖いだけだろ~」 「なっ!」 「いいよいいよ。お前は来なくても」 「こっ、怖くないわよ。何かあったら大変だから…」  二人の言い合いはなかなか収まらず、その内に互いに引けなくなり始め、ジャンケンで行くか行かないかを決めることに。 「「ジャンケン、ぽん!!」」 「よっしゃあ、オレの勝ち~!!」 「くぅ…、負けた…」 「放課後探検、これで決まりだな!」 「くっ…。分かったわよ!行くなら私も行くわ」 「怖いんだろ?無理すんなって」 「怖くないわよ!!あ、でも、嫌なら私だけで…」 「え…?…わたしは…」 「行かねえの?」 「行きたくないなら、無理しなくてもいいのよ?」 「…行く…」 「え!?でも…」 「みんなで行くんでしょ?だったら、わたしも…」 「大丈夫…?」 「うん…」 「よし、決まりだな!じゃあ、さっさと掃除終わらせるぞ!!」 「ふっ、楽しみだな」  こうして、少年達はあっという間に掃除を終わらせると、放課後の学校内探検へ向かったのだった。 end
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