中学生

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 こんなに偉そうなことを述べてみましたが、当時の私の成績はというと。 国語:3 数学:1 生物:1 科学:1 歴史:1 地理:1 英語:1 体育:1 音楽:4 美術:4 技術:2  覚えている範囲で大体こんなものだったでしょうか。5段階評価です。酷い有り様ですね。  美術と音楽は楽しかったのでしょうね(笑)  やりたいことだけには集中力が増すタイプでした。  国語の成績が伸びなかったのは、「この時の筆者の気持ちを答えなさい」的な問題が苦手だったからです。  そもそも、筆者の気持ちは筆者にしかわからないのに、国語教師が独断と偏見で採点をするという謎の問題。  きっと当時から少しひねくれていて、考え方も一般的ではなかったのでしょうね。  こういった類いの問題は、何が正解かではなく、国語教師がどんな言葉を求めているかが回答になりますよね。なので、授業の中から教師の好きそうな言葉を把握しておき、生徒は空気を読んで教師の好みに当てはまる回答をするわけです。  正直、そういう媚びたことは嫌いな子供だったのでしょう。可愛くないですね。  大人になった今なら、本音と建前を使い分け、媚びへつらい、長いものには率先して巻かれにいきますが(笑)  社会人、上司に好かれた者勝ちですからね(笑)  こんな成績表をもった中三は、当然担任教師に言われます。「お前、このままだといける高校ないぞ」と。  母もお呼び出しです。三者面談で、今後どうしていくかを決めるわけですが、福祉系にいきたい私には、選択肢は3つしかなかった。 1.福祉科がある公立(自転車50分) 2.福祉コースが選択科目にある私立(自転車35分) 3.福祉科がある私立(自転車35分+電車15分+α)  このような選択になりましたが、1は普通科に比べれば偏差値も低いが、私の学力では無理。しかし、卒業時に介護福祉士の受験資格を手に入れられる。  2は、駅の隣にあり、取得できるのはヘルパー2級まで。  3は遠すぎるので、最初から却下。  このような状態でした。  今考えれば、学費も安くて真面目に勉強すれば介護福祉士も取得できる1が圧倒的に優先度が高いのですが、なんせ学力がないのだから仕方がない。  結局私は、たっかい入学金やら、授業料やらその他諸々がかかる2に単願受験することにしました。
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