第3章:ライバルはどの勝負でも必要だ。

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 ページはそこで終わっている。  澤田さんいい人だと思ったらとんだ変態じゃねーか。  もしかしたら実際もそうなのかな?  ロクさんが澤田さんを指名したのは意味があって、実は彼は美海の局部を見たいだけのスケベ野郎なんだよって言いたいとか。  なんだか全然平和なお話じゃない。美海はこのまま澤田さんにやられてしまう展開しかないような気がする。  憂鬱な気持ちになりベットに入ると携帯が鳴った。 「あ、洸紫か?遅くに悪いな。澤田だけど。」  エロ男爵から電話だ!アソコ隠さなきゃ! 「だ、大丈夫です。どうしたんですか?」 「明日、演技の練習に付き合ってくれる女優とアポが取れたから午前中から稽古になるみたい。マネージャーが車で朝9時に迎えに行くってさ。」  澤田さんは自分の仕事で忙しいのに俺に色々付き合ってくれているのだ。  エロ男爵なんて思ってしまい申し訳ない。俺はベットの上で土下座をした。 「あ、有難うございます。女優ですか。楽しみです。」 「すごい美人だけど、めちゃめちゃぶっ飛んだ人だよ。多分、洸紫は気に入られると思うよ。」  澤田さんが人についての評価をするのは珍しいのでかなり個性的な人なのだろう。  事務所に入ってから毎日か冒険だ。社長に感謝しなくては。
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