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 お千代は通信制の高校の勉強で頑張っていた。 ここへ来て一年近くなるとお千代はごく普通の現代少女になっていた。 「スクーリングってなに?」  お千代が多恵子に聞いた。 「家でずっと勉強したりレポート書いたりするほかに スクーリングって面接授業があるの、これは単位習得に必須だから お千代ちゃんも参加しないとダメだよ、何日か通学するか 泊まり込みの宿泊集中スクーリングがあってどちらか選ぶの」  お千代は困ってしまった。  十分に今の生活に馴染んでいるとは思うが多恵子以外の 人と話すのはいまだに緊張する。相手が自分に対して 何を考えているのか心配なのだ。 「心配ないと思うわ、みんな仲間なんだから、それと お千代ちゃんは何も悪い事したんじゃないから 自信もって、友達も出来ると思うわ」  友達という言葉に心が動いたのだろう、 前向きに考えるようになったお千代だった。  宿泊は費用が掛かるので近くの学校に数日間の 通学登校に決めた。
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