補佐官(仮)

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シーーン 騒音が急に消えた。急いで周りを見渡すと、とても広い宮殿?のような場所にいた。ここは何処だ?予知夢に無かったぞ?何が、起こっているんだ?目の前に台座がある。細かい彫刻がされているこの宮殿とマッチした台座だ。筑紫田の腰くらいの高さだ。何故、台座が目に入ったのだろう。そうか、何も無いんだ。台座以外何も無い。彫刻を施された、いかにもな宮殿の壁は筑紫田を四方から囲っている。床は研究室のような、テカテカとした茶色。何なんだ!ここは!?急に怒りとも不安ともつかぬ感情が込み上げてきた。「あ“あ“ーー!!」叫ばねばやってられない。雄叫びの余波で上を向くとこれまた宮殿のような、ドームの内部のような天井がある。高い。だからだろうか広く感じる。元からこの不可思議な部屋は広いが。都内だったら、相当の値がするだろうな。こんな時に、そんなことを考える自分に笑えてきた。「ここの内装、気に入らないかね?」何?誰だ?声の方を向くと壁だった場所が奥行きのある階段になっている。階段の奥に大きなソファー?らしき物がある。ソファー(だと仮定する)の上には、
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