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各当主たちが集会の集まり場である部屋へ行き、各席に座って行った。
一族の最高当主の執事であるアキが進行を務めた。
「一族の集まりに来ていただきありがとうございます。」
「アキ、早く話してくれ」
「はい、今回集まったのは…」
アキが話そうとしたとき、一族の中の一人である当主が手を挙げた。
「水神家様、何ですか?」
「最近、天照大神様に悪戯しようとしてる者がいると聞きまして、その者が死神家当主ではないかと思われるんです。」
水神家当主は彼女に指を指した。
「私、悪戯なんてしませんよ」
彼女は反論したが、聞く耳も持たずニヤリと笑ってまた話の続きをした。
「しかし、死神家は数々の問題を起こしまたよね、やっては当然のことではないですか?」
「それは先代がしたこと。私は何も問題を起こしてないでしょう」
「いつも来ない死神家が、今回も悪戯しようと思って来た…皆さんもそう思いませんか?」
水神家当主がそう言うと、他の当主も疑問を持つように小声で話した。
「確かにいつも来ないのに…」
「だから死神家は…」
「邪悪な当主め」
すると、死神家は余裕の笑みで水神家に話した。
「全く…この百神一族はクソ野郎しかいないのかしら。」
その言葉を聞いて、皆が動きを止めた。
「今、何と…?」
「百神一族はクソ野郎しかいないのかと言ったのよ」
「死神家、貴様…!」
「大体、いつもこういういじめをされるのは水神家からですよね、毎回毎回、だから私は嫌なのよ」
「なっ…!」
「それに…糸神家ときて火神家ときて、どんだけやれば気が済むんですか?糸神家にしてはあなたがいるから来ないようなものでしょう。」
「では…なぜ今回は来たんですか?何か考えようと…」
「ワタシが誘ったの」
そう話したのは、一族の頂点、天照大神家の当主であった。
「ワタシが死神家当主に来て欲しいと誘ったの、文句はある?」
「い、いえ…」
さすがに一族の頂点に反論は出来なかった。
「さて、話も終わったので、本題に入るとしましょう。」
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