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集会が終わって彼女は帰ろうとすると、一族である者が話しかけてきた。
「死神家当主」
「何だ?ジュン」
「ここでは火神家でお願いします。」
「すまぬ」
ジュンは火神家の次期当主であり、ケンシの弟である。
「一族でクソ野郎を言うのはどうかと思います。」
「本当のことだろ、邪悪だと言っているやつらも私より邪悪だからな」
「でもあんなはっきり言わなくても良かったですよね」
「私はお陰ですっきりした。お前らは反論など出来なかっただろ?」
「そうですけど…」
すると、後ろから火神家現当主である者がきた。
「おや、火神家当主」
「どうも」
「今日の集会は大変でしたね」
「えぇ、でもすっきりした点もあったと思いますよ」
「いえ。私たちはもう昔のことなど忘れたいのです。思い出されては困るんですよ」
「でも、水神家もこんなことをやらせないためにも変えた方がいいと思うわ」
「これは火神家の問題だ。突っ込まないでいただきたい。」
「問題ね…」
「今後、こんなことがないようにお願いします。あと、ケンシにはもう私たちに会わせないでくださいね」
そう言って火神家は帰って行った。
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