創世龍からの依頼

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『ウェズペリア』、『ジャングリア大陸』・・・ 「なんか地球のジャングルみたいな森だね。」 「この先にリサさんが言っていた古代遺跡があるんだっけ?」 「うん。勝利(かつとし)君達の世界での戦いが終わって無事に分離した後の調査でお父さんとお母さんが見つけて、リサさん達に診てもらったみたい・・・」 「恐らくですが、一度は融合してしまった数多の世界が分離して元に戻る際に起きた、何らかの『歪み』によって別の世界から飛んできたのでしょう。」 地球のジャングルによく似た森が生い茂る大陸、『ジャングリア大陸』にて保護者役で同行している、『サマエルの匣事件』でノゾミが手にした『繋げる者』の“力”とポッピーカプセル、体内に感染していたバグスターウイルスによってノゾミから分離、顕現したポッピー・ピポパポと三人がそう話しながら歩くなか、四人は拓けた場所に地面に描かれた大きな星の図形に各頂点には黒い石碑が配置された場所に出る。 「ここだね。お父さんとお母さんが見つけて、リサさん達が立ち入りを禁じた古代遺跡って・・・」 「なんかミステリーサークルみたい・・・」 「黒い石碑もなんか不気味だね。今にも図形が光りそう・・・」 「三人とも。気を付けて下さい。リサさんの言う通り、ここには妙な神性が感じられます。」 古代遺跡を見ながらそう言うノゾミ、ポッピー、セッテの三人に対し、『夢現神』、誘心(いざなみ)雪姫の娘である雪那は真剣な表情でそう言う。 パァァァ・・・ 「「「「!?」」」」 そんななか、図形が銀に輝き始め、その輝きがどんどん強くなっていく。 「しまった!!」 「「「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」」」 四人は瞬く間に光に呑み込まれる。 (・・・君達の『光』を貸してほしい・・・) 「え?誰ーーー」 突如としてノゾミの耳に男の声が聞こえたも束の間、四人は光に包まれながらその場から消えた。
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