居間で無人島生活

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居間で無人島生活

「やべーこぼしてしまった」 高見はいま体育座りをしていた。机の上で... 高見はやってしまったのだ。居間の床一面に。 灯油をこぼしてしまったのだ。 無惨にも灯油はフローリングにこぼれ続ける。 高見は顎に手をあて少し何か考えると、おもむろにスマホをポケットから取り出す。 そして知恵袋なるものを開き、質問をかく「床に着地せずひとまず家から出る方法をおしえてください」 高見は質問を書き終わり、投稿ボタンを押すと、同時にスマホの画面に充電切れのマークがでた。 高見は充電がきれたショックで意図せずスマホを落としてしまう。 だが高見は慌てたりは、しなかった。いや出来なかったのかも知れない。 それから三時間時間が過ぎ午前6時になった。 高見は、自作した映えるタピオカを、つぶやく事の出来ないショックにより忘れていた事を思い出した。 「あっ腹が...」 そう高見は昨日の午後11時からタピオカを食ってから何も食っていない。 高見はテーブルの上に置いてあった食材を確認する。 醤油、ソース、胡椒、唐辛子、タピオカミルクティー。 高見は思った。このテーブルの上、スマホも今や灯油の中、救助がいつ来るかわからないこの状況。 なのでこの食材からこのテーブルの上でサバイバルするにおいて最適な料理を作らなければならない。 まずは、現在の部屋の温度計はマイナス8度を指している、凍死の恐れなどがある。つまり体温を上げなければならない。 「よし」 高見は唐辛子のフタをミルクティーに入れようと外す。 しかし高見は思った。ちょっと待てと、タピオカミルクティーに唐辛子を入れても唐辛子の効果が弱まるのではないのだろうか。 高見は思った。よし、タピオカミルクティーに唐辛子をいれるのではなく、タピオカに唐辛子を付けて食べよう。 そして高見は唐辛子をテーブルの上に出そうとするが、唐辛子が湿気って容器から出ない。 高見は唐辛子の容器、その中の白いフタを外そうとする。 しかしなかなか外れず高見は力をこめる。 そしてフタがようやく開いた、が力を入れたせいか開けた反動により唐辛子の容器が吹き飛んだ。 そして唐辛子が辺り一面に降り注ぐ。 高見は身体中に唐辛子を被りながら、タピオカミルクティーからストローでタピオカを取り出し、辺り一面に散らばった唐辛子に、タピオカをつけるとタピオカを口に運んだ。 タピオカを飲み込むと高見は思った。 辛い...
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