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そしてお迎えの時間。
いつもどうり幸志は時間ギリギリに迎えに来ました。
先生たちに挨拶をして保育園を出ました。
幸志はちょっと気になることがありました。
それは陽虹です。
ずっと俯いてカバンを強く抱き締めていたのです。
幸志は陽虹の気持ちなど露知らず
友達とケンカなどしたのかと
心配してました。
「………おい、陽虹」
我慢できなくなった幸志は陽虹に聞くことにしました。
「お前、保育園でなんかあったのか?元気ねぇぞ」
「………別に……」
ムスッとした顔で答える陽虹に何があったんだと首を傾げる幸志。
その時冷たい風が吹いてきました。
「…うひゃっ、」
「…うお、冷たっ!」
風があまりにも冷たいので首をすくめる2人。
けど陽虹は幸志に買ってもらったマフラーをつけているためあんまり冷たいと感じませんでした。
ですが、手袋もマフラーも耳当てもしてない幸志はとっても寒そうです。
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