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「お互いに、つまんねぇ仕事させられたんだよ。まあ、オレは慣れっこだけど」
「つまんねぇ……仕事」
その言葉だけが脳内に異様に響き渡る。
志穂はミルクティーのカップの渦を見つめたまま言った。
「……どうして、私にそんな話を」
「うんにゃ、これに懲りず頑張れって言いたかっただけだよ」
堀江がニカッと笑った。
「エリートのお嬢ちゃんなら、すぐに次のプロジェクト任されるはずだろ?オレとはこれっきりかもしれねぇけどさ。ま、もし機会あったら、その時はまたよろしく頼むぜ」
そう言い残すと、堀江は店を出ていった。
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