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出勤から退勤までの時間、志穂は黙々と業務をこなした。その過程で、一切の感情が伴っていなかったことに、志穂は思わず笑ってしまいそうになった。それでも、ミスなく終えているのだから、仕事の成果としては問題ない。
――問題ない、か。
自分は何をしてきたのだろうか。
つい最近まで、大きな使命感とやりがいを抱いて奔走していたはずなのに。
――つまんねぇ仕事。
今朝の堀江の言葉が蘇ってくる。知らされていなかったとはいえ、自分はそれに甘んじていたという事実。おかげで、変わらずこうして働いていられる現実。
――。
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