三月十六日(水) 昼 栄月堂ブックセンター

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 津田も納得したように頷き返してきた。 「問題ないですよ。では日程はいつにしましょう」  とんとん拍子に話が進む。成島は少し躊躇しつつも、必死に応じた。 「繁忙期なので、また私から連絡しても良いですか?えっと、週明けまでには必ず」 「承知しました」  津田が丁寧に頭を下げた。 「今日は申し訳ありません。お仕事中、失礼いたしました」 「あ、いえいえ」  風格ある青年は、柔らかな笑みを浮かべると足早に立ち去った。
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