Episode 1 【美沙子】

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夫のセックスは、私の身体を愛撫することも無く ただ欲情して、大きく勃起した自分のモノを  濡れてもいない私の秘部に無理やり押し込んで ひたすら、腰を振り独りで果てる。 自分勝手なセックスだった。 夫とのセックスで、気持ち良いと感じたことは 本当に一度も無かった。 「だから、反対したんだけどね…」 「真希は、知ってたの?」 「噂でね。自分勝手なセックスしかしない男だって…美沙子にも忠告したはずだよ?」 「ごめん。信じられなくて…」 「今度こそ、本当に別れるのよね!」 「うん。別れる!」 夫とのセックスを拒んだのは、半年前からだ。 何故かと言うと、気持ちの良いセックスを知ったからだ。 愛してる。綺麗だ。可愛いよと甘い言葉で私を酔わせて 彼は私の身体の隅々まで、優しく愛撫してくれる。 私の身体は彼の唇や舌や指先によって、開花されていく。 そして彼は、しっとりと私の秘部が濡れていることを 確認してから、彼は自分のモノを焦らすようにゆっくり 私の中へと侵入させて、私の感じる部分を探るように 自分のモノを入れたり出したりさせて私の反応を楽しんで また、耳元で甘い言葉を囁いていた。 初めて彼とセックスした時、私は何度もエクスタシーと いうものを感じて失神してしまったのだ。 その相手を紹介してくれたのは、真希だった。 このままでは、私がセックス恐怖症になるんじゃないか? って、心配してくれた真希が真希の彼に相談してくれて 彼の友人を私に紹介してくれたのだ。 「全然違ったでしょ?」 「比べ物にならないわよ!」 「良かった。美沙子がセックス恐怖症にならなくて」 「ありがとね。真希。感謝してます(笑)」 そして、翌月には離婚届を提出して 夫である広瀬智明とは、正式に別れることになった。 バツがひとつ付いたけど、私は後悔していない。 女だって気持ちの良いセックスがしたいのよ。  【Episode1美沙子★END】
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