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その後の記憶がない。あれ? 俺、どうしたんだっけ?
なんか突然すごい音がして、ふわっと浮いたような感覚がした後、白い閃光が目の前に見えた。ああ、俺はやっちまったのか。事故ったのだ。
じゃあ、もしかしてここにいる俺は、幽霊?
まじかよ。まさか前の彼女に未練があって、今の男に取りついたみたいな? 我ながら気持ち悪い。うわっ。本当にそんな馬鹿な事があるのかよ。俺がただみじめなだけじゃんか。
どうりで自分の気がしなかったのだ。
そもそも自分のと形や大きさも違うものが先についている。変なことを考えそうになってうえっとなる。別の男のものなんて見たくも知りたくもない。
いや、そんなことはどうでもいい。そもそもこいつ誰だ?
久実子は新しい男のことを何一つ教えてくれなかった。
しかし、別れて2週間でもう付き合ってんのかよ。まさか一時期同時に付き合ってたんじゃないだろうなと疑心暗鬼になる。二股かけてたんじゃないかと思った。
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