大惨事世界大戦

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 西暦2025年、F博士は最先端テクノロジーの粋を集め、研究開発をそれこそ寝食を忘れ、孜々として続行した結果、遂にタイムマシンを完成させた。  まずは性能を試そうと、20年後の我が故郷N市へ行ってみることにした。  時空を超え、未来へタイムトラベルする間、幾つかのパラレルワールドを通過したが、それらを繋ぎ合わせると、第三次世界大戦へのプロセスを頭の中で展開することが出来たF博士は、戦々恐々とし、トラベルを中止しようとした。  が、時すでに遅しで阻止制御不能となった。  で、降り立ったところは、N市に違いないのだが、爆撃された後らしく地獄のような業火に見舞われ、人々が皮膚や肉が爛れ目の玉や内臓が飛び出たゾンビのような群れと化し、または黒焦げの死体の山と化し、建造物が瓦礫の山と化し、または火の海と化し、町全体が完全なる廃墟となって再生不可能と思わせる程の荒廃し切った焼け野原だった。 
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