名無 様作 鈴香牧(威厳ありver.)

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名無 様作 鈴香牧(威厳ありver.)

牧(威厳ありver.)のイラストを、名無 様に描いて頂きました。3f6151bd-a552-47df-bdc0-0552a05fd819https://estar.jp/novels/25496701/viewer?page=65 名無 様 https://estar.jp/users/159246105 シーントーク:(出演:牧・記者・架名・りな・綾)  国策で公布した、子育て支援の記者会見で、牧は記者から自分の子育てについての質問を受けた。 牧「少子高齢化が深刻化している中、子供は国の宝であり、未来だ。しかし、現状の子育て世代の状況を聞くと、経済面、生活面等々で困っているという声しか聞こえてこない。すぐに全ての対応はできないが、少しずつ改革していこうと思う。その第一弾が、今回公布した子育て施設に対する支援だ。保育所、預り所の施設数を増やし、共働き家庭を支援する。また、施設職員の給料が破格に安いとも聞いているので、その給与水準が上がるようにと、別枠で補助金を制定した。少しずつ改善し、出生率増加に繋がることを願っている」 記者「王は子育てにはどのようにご参加を?」 牧「俺か? 褒められた話じゃないが、仕事ばかりしていたので、ほとんど娘達の子育てには関与していない。おかげで未だに華菜にぶつくさ言われているぞ。かくいう華菜も、いい加減なものだったと思うが」 記者「そうなんですか?」 牧「ああ。うちの子供達は、色んな人間が面倒を看て育てているからな。未沙は女官達やボディガード部隊の人間が何だかんだ構ってくれていたし、傍には架名がずっとついているだろ? 未汝は俺の姉や妹が面倒看ててくれたからな」  記者は、これは質問を間違えたと、少々焦った顔をする。  実子の面倒も看なかった国王だと、国民に流布(るふ)するわけにはいかない。記者は、話しの方向を少しばかり()じ曲げた。 記者「多くのお子さん達を引き取られましたが、皆さんそれぞれ才能が(ひい)でてみえますよね」 牧「ああ、そうだな」 記者「どうやってお育てになったらあのように才能を開花させ、天才的に育てることができるんでしょう?」  素材が良かったんじゃ? と牧は心の中で思ったが、それでは記者側も困るだろう。ふむ、と考えて、それなりの答えを用意した。 牧「・・・そうだな。俺は特に何もしてはいないが、多くの大人の手で子供達を育て、様々な経験をさせてやることが必要だと思う」 記者「経験、ですか?」 牧「そうだ。得手不得手は人間だから当然ある。何が得意で何が不得意なのか、経験させてみなければ分からないだろう」 記者「その才能を開花させる、秘訣(ひけつ)のようなものはあるでしょうか?」 牧「持ちうるものを最大限引き出そうとするなら、不得手は必要最低限出来れば良いから、得手を伸ばすことに時間を割いた方が、才能も開花しやすいだろうな」 記者「成程。不得手にこだわらないというのが秘訣なんですね」 牧「ああ。ただ、得手だろうなと思ったら、とことんやらせて(きわ)めさせる。うちの架名やりなや綾はその典型例だが」 記者「お三方とも、それぞれ秀でていらっしゃいますよね。説得力のあるお話です」 牧「何にしても、子供がやりたいと(みずか)ら思うよう仕向けて取り組ませるのが一番だ。本人が楽しくないと、伸びるものも伸びないからな」 記者「そうですね。では、お三方とも、楽しく学ばれたんでしょうね」  談話室でその会見を見ていた宮木家の兄弟達は、戻ってきた養父に聞こえるように、その話題を話し始めた。 架名「俺達、色々スパルタ教育されてきたわけだけど・・・不得手、加減してもらってたのか?あれで?」 綾「養父さんが外で口にする言葉なんて、色々美化されて誇張されてる可能性大だろ」 りな「別に僕、予算案作るの得手だったわけじゃないんですが?ついでに、国の中枢の伏魔殿(ふくまでん)で生き抜くだけのタフさも、本来持ち合わせがありませんし」 架名「いや、あれだけ毒舌で今まで論破してきておいて、それ言うのか、りな」 りな「何が言いたいんです? 兄さん」 架名「いや、何でもない」  そんな会話をわざとする養い子達を見て、牧は苦笑する。   牧「お前達は与えれば与えただけ成果を出してくるから、いけるところまで色々やらせてみようと思ってな」 綾「何だよ、そのいい加減さ」 架名「経験積ませようって量じゃなかったように思いますが?」 りな「そもそも、不得手は必要最低限で良いのなら、僕を未汝姫の教育係に付けたのは、一体どういう了見なんですか」 牧「りなの女嫌いは最低限を下回るから克服対象だ。せめて日常生活に影響が出ない所まで不得手を克服しろ」 りな「誰にも迷惑、かかってないんですが・・・・・・」 牧「俺が ” 結婚しなくてはならない ” という法律を作るべきかどうかを悩まなくちゃならない状況は、迷惑かかってないうちには入らないぞ」 りな「・・・・・・」 架名「まぁまぁ、りなもそれなりに未汝姫とまともに喋ってますし、克服されてきたのでは?(そもそもそれは心配であって迷惑じゃないだろうに・・・わざわざそんな言い方してりなが気にするように仕向けるあたりは、策士だよなぁ・・・)」 高杜観覧感想文:  前ページからちょっとお年をお召しになった、威厳そなえた我らが国王陛下です。  国王、というところに着目して描かれたとのこと。でも、イケオジじゃないですかっっ!!  す、素敵だ・・・惚れそう、こんな旦那、欲しい・・・・・・。  朝目覚めて、このイケオジパパりん見た時は、ぱっちり目が覚めましたとも!!表に出してだしてだしてっっ!!と名無さんにねだり続けた私です。  我儘聞いてくれてありがと~♡  名無さん、イケオジパパりん、Thank you!!
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