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鷹望 様作 宮木架名(新姓:鈴香)
バレンタインにと、架名のイラストを、鷹望 様に頂きました。https://estar.jp/pictures/25604995
鷹望 様 https://estar.jp/users/83488148
シーントーク:(出演:架名・未沙・【特別ゲスト:鷹望様・魔法の鏡】)
鷹望「鏡よ鏡、鏡さん。この世で一番困らせると面白いのはだぁ~れ?」
鏡「はい。それは次期国王になる宮木架名です」
鷹望「やっぱり? それじゃ、さっそくチョコを贈っちゃおっかな」
鏡「チョコ?」
鷹望「どうやら架名くんは未だ国王になることに腹が括れていないご様子。立派な肖像画を贈ったら……」
鏡「この肖像画に恥じない国王にならねばと奮起する、と?」
鷹望「未沙姫ちゃんも、いつまでも架名くんがうじうじしてたら心配だろうし、ちょっと喝を入れようかな☆彡」
鏡「……ついでに3倍返しを狙ってます? バレンタイン……」
鷹望「さぁ今日もはりきっていこう☆」(10970コメ引用)
ということで、鏡に映された架名を、中身はどうあれ実物よりも立派に見えるように描いて下さった鷹望画伯は、早々に王宮へ納品に行きました。
未沙「架名。肖像画が完成したそうよ」
架名「肖像画!?」
未沙「続編から国王だもの。必要でしょ?」
架名「いや、あの……まぁそうなんだけど、ちょっと俺、まだ腹括れてないっていうか……」
未沙「架名、悩むだけ時間の無駄よ? だって、どうせ逃げられないんだから」
架名「それは、まぁそうなんですが……あれ? 姫。そんなネックレス、いつもしてないですよね?」
未沙「ええ。この肖像画の絵をロケットペンダントに入れたいわとお話をしたら、ありがたいことに一緒に頂いたのよ」
いつも一緒にいるのに、絵姿を持ち歩こうとしてくれる未沙の姿に、架名はいじらしさを感じた。
架名「姫。そこまで俺のことを……」
未沙「架名。だからずっと、私の傍にいて。結婚式の時に誓ったように」
架名「それはもちろん、エンゲージリングの裏に刻んで贈った言葉の通り、これからもずっと、姫の傍に……」
鷹望「どんな言葉を贈ったの? 架名くん?」
架名「……え?」
鷹望「だから、エンゲージリングの裏に刻んだ言葉」
架名「え~っと、内緒です。というか、いつからここに?」
鷹望「肖像画、間違えて持って来ちゃったから、交換に。こっちが本物」
はい。と渡された肖像画に描かれた架名は、実物よりも随分と立派だった。
架名「描いて頂いた通り、立派な国王にならなきゃいけませんね」
鷹望「それは勿論。で、どんな言葉を贈ったの?」
架名「だから、ないしょ……」
鷹望「吐いた方が楽になるよ?」
架名「いやあの、その……」
鷹望「さぁさぁ」
架名はちらりと未沙を見ると、未沙がくすりと笑って一つ頷くので、恥ずかしそうに目を彷徨わせてから鷹望さんの肩にそっと手を置くと、その耳元に唇を寄せてその言葉を囁く。
架名「内緒に、して下さいね」
その誓いは、架名らしい言葉だった。
未沙「そうだわ鷹望さん。折角ですもの、今からお茶しましょ」
そして未沙は嬉しそうに、鷹望さんを談話室へと誘う。
架名は渡された肖像画を壁にかけると、それを見上げて息を吐いた。
架名「まぁ、あの誓いを破らない為には、立派な国王にならなきゃならないわけだけど……仕方ない。描いて下さった姿に近づけるよう、腹を括るか」
そうして架名もまた、未沙達が向かった先へと足を向ける。
架名「そういや、肖像画と間違って持ってきたものって、何だったんだろう?」
首を傾げるも、思い当たるものはない。
鷹望さんの二次元ポケットの中に納められたソレは、どんな姿をも映す魔法の鏡だったとは、架名は知る由もなかった。
高杜観覧感想文:
当初、ラフを見せて頂いた時には、
「肖像画!!? え!? ちょ、いつの間にあんた、そんな偉くなって!!! 中身も伴ってよね!!」
なんて言ってたら、
「見てくれだけでも!!」
と鷹望さんが頑張って下さいました。
優しい表情で一回り男前に見えますが、ちょっと物憂げ? 心の中で「即位するなんて、覚悟決まらないなぁ」と思っているのが伝わってきます(ケラケラッ)
そしてこの額縁の模様と花がまた精緻!! 凄い、細かい、綺麗……と、目を奪われておりました。
ほんと、一体どうやって描かれるのか……。さすが天国のその先の高みへと昇り詰められたお方です(拝んどこう)。
鷹望さん、素敵な肖像画架名を、ありがとうございます!!
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