静繧 憂 様作 宮木架名(新姓:鈴香)

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静繧 憂 様作 宮木架名(新姓:鈴香)

架名のイラストを、静繧 憂 様に描いて頂きました。 c32909eb-bf26-4ece-b90a-ed6f2f7c3375https://estar.jp/pictures/25582879 静繧(せいうん) (ゆう) 様 https://estar.jp/users/78004379 「そこは危ないと言っただろう? 懲りない奴だな」 みたいなノリで描かれたとのこと。  憂さんが折角ハートを射抜くイラストを下さったので、私も便乗して言葉で射抜・・・(出来るのか、それ)頑張ります。  え~、では読者の皆様、架名と ” あなた ” が会話をしている感じを想像しながらご覧下さい。 シーントーク:(出演:架名・あなた) 場面設定:医務室のベッドにて 架名「やっと気が付いた。おはよう。気分はどう?痛い所とかない?」  そう言って読みさしの本から顔をあげて、そのエメラルドの瞳を向けられる。  「大丈夫」と答えると、ほっとした顔をする。 架名「全く、ちょっと目を離した隙になんて無茶を。高いところのものは俺が取るからって言っておいたはずなのに。それをあんな不安定な椅子に乗って取ろうとするから・・・」  「ごめんなさい」と小さな声で謝ると、架名が小さく溜息をついた。 架名「気を失って倒れてたの見つけた時、俺がどれだけ心配したと思ってる? とりあえず意識が戻ってよかった」  じっとしながら、よしよしと頭を撫でてくれる架名を見上げる。大人しく撫でられながら、ふと「ここまで私、どうやって来たのだろう?」という疑問が浮かんだ。それとなく聞くと、架名が目を瞬かせる。 架名「え? ここまでどうやって来たかって? 俺が慌てて抱き上げて運んだんだけど、何か問題あった?」  (いぶか)し気な顔をする架名に、「ちょっと気になっただけ」と答えると、架名が小さく笑う。 架名「そんなこと気にして、一体何を心配したんだか。とりあえず、先生さっき怪我人が出たとかで呼ばれて席外してるんだけど、意識が戻ったら知らせるよう言われてるからちょっと呼びに行ってくる。このまま大人しく寝て待ってて」  本をサイドテーブルに置いて立とうとする架名の服の(すそ)を、きゅっと(つか)んだ。 架名「・・・・・・何? 俺の服(つか)んでどうかした? ここ、お化けなんて出ないから安心して・・・」  「そうじゃなくて・・・」と言い(よど)むと、架名が心を(さぐ)るような目を向けてくる。 架名「そうじゃない? 何でもないって顔じゃないんだけど・・・。・・・もしかして、一人で待ってるの寂しいとか?」  いたずらっぽい顔で聞かれたので、「馬鹿にしてる?」と口を(とが)らせると、架名がははっと声を上げて笑った。 架名「馬鹿になんてしてないよ。ただ、可愛いなぁと思って」  そう言って架名はそっと私の手を服から離させると、その手を優しく握ったまま、再び置かれた椅子に腰を下ろした。 架名「しょうがない。先生が帰って来たら、俺が呼びに行くの忘れてたことにして怒られるよ。だからそんな不安そうな顔しなくても、逃げないから大丈夫。この手も離さないから、安心しておやすみ 可愛いお姫様。なんてね」  そう言って、架名は目元を(なご)ませて微笑んだ。 高杜観覧感想文:  初ビジュアル化の素敵下絵をぽちっと(消去)されてしまったので、わんわんと泣きわめいていたら、優しい憂さんが豪勢なお年玉を下さいました。  さらりと下さったのに、開いて見た時の不意打ちの衝撃威力は凄まじくっ!! 「え? 憂さん、第2段ビジュアル化まででほぼ溶けかけた雪だるまな私に、容赦なく融雪剤・・・っ(でろんっ)こ、固形が維持できない・・・っ!!まてっ、 冗談でなく鼻血が出るっっ!!」  パソコンの明かりに照らされた暗い部屋の中で、ニヤニヤ止まらずでろんでろんに溶けた私が画面を食い入るように見つめ・・・お化けも恐怖を感じたことでしょう。  憂さん、キャラデザからの素敵ビジュアル化、また眼福架名ちゃんイラスト、ありがとうございました!!
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