彼女が俺で、俺が彼女で

プロローグ

俺の彼女は世界一だと思う。
しょっぱなからノロケかよと、言われるかもしれない。
まぁ、まずは彼女の話を少し聞いてくれると嬉しい。
そうすれば、俺が「彼女は世界一」という理由が少しはわかるだろう。

まずは出会いから。
出会いはシンプルで、引っ越し先のマンションに彼女が住んでいたのだ。
それはもう、毎日顔をあわせるほど近くに。
最初はつっけんどんしていたが、彼女は俺のずぼらな性格にイライラしてきたのか、生活態度に口を出すようになるのは数日しかかからなかった。