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まぁ、俺と若の出会いはこんな感じである。
あれからも何かと問題を起こしていた俺なわけだが、あれよあれよと若に助けられ続け、その男気と人間性に惚れた俺は今こうして若の家に住み込みで働いているわけだ。
最初の若の印象はそれこそ
童顔(はっ、社会人!? 24歳!?嘘だろ)で
すっごい生意気(こんな年上にこの言葉を使うなんて……)で、
なんでかいつも偉そう(実際えらかった。でも会社では平社員らしい)な態度のケンカが強い(ここは素直に認める)やつ。
だったが、今は全然違う。
若と長年接してこそわかる「人間性」に俺は惚れたのだ。
まぁ、外見年齢が俺とそんなに違わない(童顔)から、
弟っぽいなーと思うときもあるが……。(それを言うと若は1週間不機嫌になる)
あ、俺が「若」と呼び始めたのは2年前。それまで俺は「若葉」と生意気にも年上を呼び捨てで接していた。
「冴島若葉」
それが若の本名だ。
俺以外は「若頭」の「若」と呼んでいるようだが、俺だけは「若葉」の「若」というニックネームで呼んでいる。
それを本人が知っているかどうかわからないが、「若」と呼び始めたときは
これまでにないくらいイヤそうな顔をしていた。
そんな若が今、自室の扉を隔てすごく面白いことになっている。
こんなイベント、今までにない! 笑わずにはいられないって!!
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