パワースキルの目覚め

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パワースキルの目覚め

3人は、バーチャルリアリティの世界へ、逃げた。  「追ってくるぞ!」たけしは、、言った。  と同時に、タゲットが、現れた。  「逃げられんぞ!」  「ここでは、リアリティ世界のようには、させん」スコープオンが、言った。  「魔導士如きが(ごときが)、偉そうな口を吐くんじゃねえ?」  風景は、砂漠だった。蒸し暑い。風がときおり通り過ぎる。  「なぜ、私を狙うの?」今日子はタゲットに尋ねた。」  「知らん。上からの命令だ。」  「あんたを消してやる」今日子は言った。  「できるもんなら、やってみな?」タゲットは、せせら笑った。  「たけし、剣!」今日子は、怒りに燃えていた。なぜなら、兄に会えるのを邪魔するので。  砂漠は、隠れる場所がない。しかし、さっきの伸びる剣は、足止めできる。  「グフっ」メイン基盤をやられたタゲットは、わずかながらの力さえ残ってない。  とどめを刺すには、どうしたらいいかわからない。  スコープオンが言った。 「コイツの形は、まぼろしだ。実体はないんだ。」  「たけし、火炎放射器」  「これでもくらえ」と今日子は、タゲットの体を焼き尽くした。   「たけし、タイムクラスター」  「なんだって?」たけしが尋ねた。  「この世界の時間軸から、追放するの」と今日子は言った。  「そんなものは、なりきれない。ただし、存在は知っている。」  話している間に、タゲットが、元の姿に戻ろうとしていた。  「役に立たない武器変化器ね!」  「時間を自由に扱えるのは、一人だけだ。」  「誰?」  「クラチャー」とたけし。  「わたしにも、できる?」と今日子。  「知らねー」4度目の知らねー。  タゲットは、復活した。  「お前に時間を左右できるはずは、ない。」とタゲットは、ののしった。 さっきからいなかったスコープオンが、空中に浮かぶ車に乗ってきた。  「キリがない。逃げるぞ、乗れ」    3人は、砂漠地帯から、逃げ去った。  「タゲット、あんな小娘に手間取るな?」と横に来たホルピアが言った。  「あいつは、本当に女神何ですか?」タゲットがホルピアに尋ねた。  「まだ、目覚めないうちに、たたけ」  「わかりました」  「終わりなき戦いの意味が、わかったわ。」今日子がスコープオンに言った。  「お前なら、終わらせることが、できる。」とスコープオン。  「どうやって、時間さえ操れないのに。」  「いずれ、わかる。」  クルチャーとホルピアは、話していた。  「とんだ女神だな、ライトマターとの戦いもあるので、これ以上、戦力は、さけない。ダークマターの方へ、引っ張ることが、できるのか?ホルピア」  「はい、まだ、彼女は、目覚めてません。そのうちに、ダークマターの世界に引き込むのです。」  「それでは、彼女の時間軸を変えてやろう!」とクルチャー。  「何をするのです、ダークマター」とホルピア。  「能力に目覚めないように、時間軸を、逆戻りさせる。」  「それでは、こちらの戦力になりません。」  「ふふ、心配か、ホルピア、いや、一郎よ。」  「もう、兄弟では、ありません、お好きにどうぞ」 今日子の兄、一郎は、ホルピア、つまりダークマターの人間だった。  「何?」今日子は、体の変化に気づいた。  「クルチャーが時間軸を変えているのか?」  「助けて、たけし」  「すまん、俺には操れん。」   だんだん、身長が小さくなってきた。  「うう、何この苦痛」    「消えてしまうの、わたし?」  「負けたくない。」と言って今日子は右手を上げた。周囲が優しい光に包まれた。  「なんだ、この光は」  その頃、クルチャーは気づいた。  「彼女の時間軸を操れなくなった。」  「目覚めたのか」クルチャーは、椅子にゆっくり座った。  「元に戻ったぞ」たけしが今日子に言った。  「なんだろう?この感覚。今までと違う。」  「目覚めたな、今日子」スコープオンが言った。
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