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「あれ〜?満月顔が真っ赤だよ?さては意識してるな?」
遥名が笑いながら肘で私の腕をグリグリしてくる。
お願いだから煽らないで....!!
変に意識しちゃうじゃん!!!
確かに岡田くんはサッカーしてるからか、筋肉ついてて、スレンダーで身長高くて顔もすらっと整っててカッコいい。
まさにイケメン男子、スポーツ男子。
身長145㎝のチビな私は岡田君の横を歩くものなら、知らない人から見たら兄妹と思われるのは間違いない。
何気に女の子の友達も多くて、男女問わず休み時間のたびに別クラスの子たちがわんさかくる。
ほんとハイスペック男子だな...
なんでそんな人が私をからかってくるのか理解不能。
暇つぶしにもならないだろうし。
ただ私の名前が珍しかったからだろうね。うん。
思いっきり両手で顔を覆った私は指と指の隙間から岡田君を覗き見た。
うん。カッコいいのは間違いない。
今の私の精一杯の感情だった。これ以上考えようものならキャパオーバーでテンパってしまう。
考えないようにしよう、うん。
私は岡田君から目を逸らすと未だニヤニヤしてる遥名を差し置いて残りのお弁当をかきこんだ。
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