紹介

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紹介

 僕は東京の中心部に本社を構えるも、世間ではあまり周知されていない中途半端な会社に勤める30歳の既婚サラリーマンである。 半年前まで首都圏でありながら馬鹿にされる【○○マー】といわれる地の営業所勤務であったが、転勤を言い渡され現在は本社勤務となった。 子供は2人いて、3歳の娘と1歳の息子がいる。 当然東京に住めるはずもなく、世間では、【○○マー】と言われる事もある地にそのまま住んでいる。 通勤には片道2時間掛けているので周囲からは 「大変だねー」 「朝何時におきるの」 が大体の話題である。 あまり興味がないくせに、社交辞令でとりあえずされた質問に応えるのは 正直めんどくさい。 質問した人だって面倒なはずだ。 そこで僕が考え出した文句が 「新幹線で2度寝出来るのでだいたい8時ぐらいですかね」 である。 いまこの文章を読んでるあなたがした、その反応とほぼ同じ反応が返ってくる。 半年ほど勤務していると良いこと悪いこと色々なことがある・・・。 というのは体のいい話であり、本分は上司の愚痴しかない。 この上司というのがまた、クセがつよいのである。 肩書きが理事部長というだけあって仕事は出来るのだが、人を馬鹿にしたり、駄目だしすることしかしない。 ハゲで独身のアラ50である。 もう一度いう・・・ ハゲで独身アラ50である。 僕は身長が170cmに満たないため、たびたびチビをネタにされている。 そのたびに心の中で「このハゲがー」と叫ぶ。 アラ50だからハゲもいるだろうと思うだろう。 この人はハゲにようやく年齢が追いついてきただけである。 ハゲ暦は20年の大ベテランである。 だが、誰もそのハゲをいじる人間はいない。 いじり辛い人間というのはどこにでもいると思う。 その類である。 これは、そんな僕とハゲのお話である。
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