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「いや、それ言うと俺も似たようなもんだ」 大瀬戸くんが、体を少しこちらに向けてそう言った。 この前よりも近い距離。 この前も思った。 こんな顔だったかな。 近くで見ると、長いな、睫毛… お酒を飲むのに、少し開いた口元が何とも… いや、何見てるんだ、私。 慌てて俯く。 「大瀬戸くんと、私じゃ違うよね」 「何が?」 何が? えーと…スペック。 直ぐに出来るだろう、彼女。 その辺りの違い。 「大瀬戸くんは、モテる!」 またしても強くなった、語尾に…責めてるみたいだ。 「こ、この前のだって、小沢さんにも優しかったし、“一途”って言ってたけど、そうなの?」 だとしたら、物凄い理想像… 「へぇ、じゃあ…」 ふっと笑って彼がもう少しこっちへ体を向けて言った。 「俺を好きになればいいのに」
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