第4章 いきなり試験に突入です?!

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 すると。  わたしの右手の中で、シャーペンが砕けた。  あまりの緊張に、力の加減ができなかったらしい。  握りつぶしてしまった。  慌ててわたしは、筆箱の中から新しいシャーペンをとりだそうとしたけれど。  手にしたとたんに、シャーペンの真ん中をひねりつぶしてしまった。  さすがに、教壇からわたしの様子を見ていた宮城先生が、驚いたように目を見開いた。  まずい。  このままじゃ、まともに試験さえ受けられない。  そのとき、事情を察したのか、背後から凪先輩の声が聞こえた。 「桂、焦るな。制限時間がないということは、逆に考えれば時間はたっぷりある。落ちついて考えろ」  凪先輩の言葉に、わたしは少し冷静さを取り戻す。  焦ったところで、事態が好転するわけじゃない。  この状態の中で、より良い方法と行動をとっていかなきゃ。  絶対絶命じゃない。  どこかに活路があるはずだ。  気を取り直したわたしは、今度は握りつぶすことなく、鉛筆を手に取った。
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