第4章 いきなり試験に突入です?!

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 どういうことでそうなったのか、理解できないわたしが呆然と先生を見上げていると、後ろから拍手が聞こえた。  振り向くと、凪先輩が立ちあがりながら、笑顔で言った。 「桂。精神圧迫試験のクリア、おめでとう」   精神圧迫試験?  なに、それ?  怪訝な顔で振り返ったわたしへ、凪先輩が言葉を続けた。 「最初にこの試験を必ず受けさせられるんだ。精神的に弱い者は、まずここで落とされる。ここをクリアした者が、二次試験に進めるんだ。でも、そんなに厳しいものでもなかっただろう?」  にやりとした笑みを浮かべながら、凪先輩がさらりと告げる。  でも。  それって、なんだかひどい試験じゃない?  けれど、宮城先生がわたしへ向かって口を開いた。 「こういうメンバーには、強い精神を持つ者じゃなければ、あとが大変だから。次の試験も頑張りなさいね」  サバサバとした口調の宮城先生は、普段とは打って変わった人柄のようだった。  優しい声音でわたしにそうささやくと、後ろの席にいる凪先輩のほうへと視線を向ける。 「今日は本当に放課後、デートなのよ。試験時間延長で、デートをキャンセルするわけにはいかないものねぇ」  言葉の最後に甘ったるいハートマークをつけて、凪先輩へと投げキッスを飛ばす。  宮城先生は、ちょっと困ったような表情の凪先輩と笑顔で見送る紘一先輩へ、ひらひらと手を振って教室を出ていった。  ああ。  先生は本当にデートを潰したくなかったんだぁ。  そう思ったとき、休み時間を告げるチャイムが鳴った。
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