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教室から宮城先生の姿が見えなくなったあと、わたしは力が抜けたように、椅子へと座りこんだ。
そのまま机の上に両手を伸ばしてつっ伏す。
「終わったぁ。どうにか終わった。でも、これがあと何回かあるんだ……」
わたしの言葉の最後が、消え入るように小さくなる。
脱力しているわたしのそばへ、スキップするように紘一先輩が駆け寄ってきた。
「やったね! 桂ちゃん。この調子で、どんどんクリアしていこう!」
楽しげな紘一先輩の後ろから、さすがに口もとへ笑みを浮かべた凪先輩がやってきて、言葉を続けた。
「頑張ったな」
凪先輩にそう言われて、わたしは改めて、自分の能力を活かせるように頑張ってみようかなと心に決める。
ならば、やっぱり試験に受かりたい。
そう考えたとき、ドアが開いていた教室の入り口から、留城也先輩がふらりと姿をみせた。
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