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秋が深まった頃、妹は驚きの情報をくれる。
「ノブヤがね、兄ちゃんに、女子と付き合う気があるか聞いたら『付き合ってくれる人がいるなら付き合わない男なんていないだろう』って言ったんだって。チャンスあるんじゃない?姉ちゃん。この際、思い切ってコクってみなよ!」
ナオミは舞い上がり、どんな風に告白するのがいいか真剣に考えた。
「手編みのマフラーをクリスマスプレゼントに贈ったら使ってくれるかなぁ?」
ある時、ナオミが呟いた言葉を妹はさっそくノブヤに話した。
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