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暫く。
その場でぼんやりと考えていたが、いくら考えた所で答えが見つかるはずもなく。
寮の自室へと向かうことにした。
先ほどまでいた場所から、寮へ向かう道には満開の桜の木が何本も咲き誇っていて。
花弁が、風に揺れてひらひらと舞う。
そんな景色をぼんやりと眺めながら、ゆっくりと歩いていると、とある一本の桜の木の下に人影を見つけた。
その人も、ぼんやりと満開の桜の木を見つめていた。
なにをしているんだろうか?
そう、純粋に疑問が浮かんだが、別にその人と親しいわけでは無いので何事もなく通り過ぎる。
元来、俺はあまり人に興味がないのだ。
でも。
丁度、真横を通り過ぎた時に見たその人の横顔はとても綺麗だったなと。
そう思った。
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