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「それより俺にも洗わせて下さい」
青柳の体。薄く見えたけれど、触れてみたら私に比べれば肩も胸板も厚かった。腕も脚も私より硬い。男らしく美しい体。その男性を証明する場所に手を伸ばすと、青柳は逃げた。
「そこは自分で洗うよ。そうしないともう限界かも」
ちょっと触れてしまったけれど、凄く硬かった。それを知ったらもう待ちきれなくて、青柳が先に出て準備していると言ってバスルームから出て行くと、私も急いで彼を受け入れる準備をして裸のままベッドに向かった。
青柳も裸で待っていた。その体は興奮したままで、私達はすぐに1つになった。
「ああっ……青柳さ……んっ!」
「っつ……キヨ……キヨ!」
覚えていたつもりだったけれど、全然違った。
全然気持ち良かった。どうにかなりそうで怖いくらいに。
そもそもセックス自体久しぶりだったから、体が驚いていたのかもしれない。こんな刺激があったことを思い出して喜びに震え続けた。
それでも一度で終わらせようとしたから、思わず縋ってしまった。
「お願い、もう一度……して」
「いや、でもキヨの体が――」
「今日だけ……ねえ……」
無言の青柳の喉が動いた。
その後しばらく記憶が飛んだ。
気持ちいいはもう通り越して何がなんだかわからなくなっていたけれど、幸せな時間だった。
やがて私の体から離れると、青柳は言った。
「今更だけど、昔の本音と今のお互いの状況を確認しておこうか」
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