第1話

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第1話

~目覚めた先は~ 「くるみ、大丈夫? …起きれる?」 目が覚めたが頭がボーッとしていたので頭をブンブン振ると目の前には私の守護神が心配 そうな顔をして立っていた。 「コロンくん…ここは?」 辺りを見わたすと畳がしかれていた。 「ここは、君の家だよ。まぁ、屋敷って言った方が正しいと思うけど(笑)」 そういうと彼は目の前で ボン と音を出して消えた。 "僕はいつでも君を見守っているから" ("ありがとう") 私は外に出ようと思い玄関に足を向けた。 外に出ると様々な人から声をかけられた。 「忍姉さんだ(喜)」 と。 どうやらこの村は忍者が集まる村らしい。 私はもちろんその村長として 『忍姉さん』と呼ばれているらしい。 村をぶらぶら歩いていると何かが風のようにかけてきた。 風は突然やみ、男が出てきた。 「忍様、主様がお呼びです。」 とその男は言った。 「“すぐ行く”と伝えておいて。」 私は、その男が "風忍" と呼ばれる者であることを悟った。 それより主様って誰なのだろうと思った。 "主様は村を出て3里ほど行った所にある 坂田城に居られるよ" その声に導かれるままに私は歩いた。 (3里はいったい何㎞なのだろう)と心の中で思った。 3里ほど行くと、確かに城下町と奥にこじんまりした城があった。 ("あの城が坂田城なの?")と聞くと彼は "そうだよ"と答えた。 城の前に行くと見回りをしている人に 「この先は入らせないぞ。」と止められた。 (主様とかいう人に呼ばれたから来たのに…) とふくれていると突然頭上から 「その者を通せ」と声がふってきた。 上を見上げると確かに武将らしい服装をしているしょうの姿があった。 「真秀様。…ですが…」 「いいから通せ。」 「…承知致しました…」 見回りしている人はしぶしぶ門を開けてくれた。 私はおじきをして中に入るとそこで待っていたのだろう家来に客間に連れていかれた。 客間で数分待っていると、突然ふすまを開け、しょうがどかどかと入ってきた。 「遅くなって悪かった。 …どうだ元気にしてるか?」 と小声で呟いた 私はその声を聞いて 「うん。」と答えた。 「おい、少し重要な話をするから去れ。」 と言い、しゅうは残っていた家来たちをさがらせた。 「…で、仕事はどうだ?」 と聞かれたので 私は近次報告をした。 それを聞いた彼は声をおさえながら笑い、この世界のことを話してくれた。 彼から聞いた話によると彼はこの国の城主であり、名高い大名の一人らしい。 私たちが住む村はこの丹波国の中にあった。 「俺はこないだゲートが開く場所に行ってきた。…今度はの5年間、この世界に住むことになる。 理由は、俺がこの国の城主だからだ。」 私はその言葉に驚きをかくせないでいた。 「すまない。…それまでくるみは忍としていてもらえないだろうか。君へは、内密な仕事を任せたい。…そうすると今回みたいに許すことができるから。 …そうだ、佐助、こっちへ」 彼が一声かけると木陰から同年代くらいの男がでてきた。 「佐助、ただいま参上しました。殿、何か?」 「彼女と相棒として働いてもらえないか?」 佐助は私の顔をみると驚いて 「これは忍さんではないか。」と言った。 「おう、そなたらは知り合いだったか(笑)。」 しょうは大笑いしながら佐助に聞いた。 「左様。せっしゃが幼い頃忍さんの兄弟の所で 練習させてもらっていましたから。」 「つまり、おぬしらは幼なじみという訳じゃな」 「左様でございます。」 ふーん、そうなんだ。 私は知らないけどとりあえず話を合わせておく。 「私の相棒としていてくれるか?」 私もこの国の言葉をまねて言った。 「もったいなきお言葉。任せてください。」 「では2人方、相棒かできた所だが、さっそく仕事を任せたい。」 「なんなりと申しつけくださいませ。」 「隣国の木津国が最近、変な動きをしているとうわさがある。そなたらに任せられないか?」 木津国ってあの木津国だよね。変な動きって何だろう 「かしこまりました。忍さん、ええですか」 「かまわないわ。」 「では任せた。」 佐助は「失礼致す。」と言い、消えていった。 客間には私と、しょうの2人だけが残った 「ということだ。任せたぞ。」 「うん。」 2人は微笑みながら門まで歩いた。 私はしょうに見送られ城を後にした 城の外では私の相棒となった佐助が待っていた。 「忍さん、どうします?」と聞かれ、私は何も考えていなかったがとりあえず隣国と向かった。 "おっ、さすがは忍者の頭領。忍者の術に長けておられる(笑)。くるみは運動神経いいんだな(笑)" 運動神経が関係していると言われたのでふと疑問に思った事を聞いた。 ("こういう術とかって生きていた頃に関係あるの?") "もちろんあるよ。頭が良い人はそっち方向に転生するから。…まぁ、くるみは運動神経や好奇心が抜群だったからこっち方向に来たんだね(笑) …まぁ、気にする必要ないよ(笑)" 私は、今後の事を考え、頭を悩ませた。
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