扉の向こうは

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僕は階段の頂上にいて後ろには石造りの立派な扉がある。 どうやらその扉から僕はここにやって来たようなのだが……。 階段の下には大勢の人間がいて、皆僕に平伏していた。 皆鎧のようなものを身に着けていてまるで映画のセットのようだ。 酔って夢を見ているんだろうか。 頬をつねってみる……痛い。 これは一体どういう状況なんだろう。 ものすごい数の平伏する人間の前でパンツ一丁で立ち竦む僕。 いや、そもそも早くトイレに行かないと漏れちゃうし。 皆平伏して下を向いてるからこの隙に出てきたドアから帰ろう。 扉に手をかけたけれど重くてびくとも動かない。嘘だろ………。 「待って待って。何なんだよこれ。早く……早く帰らないと」 よいしょ、よいしょと扉を押したり引いたりしてみても扉はうんともすんとも言わなかった。 やっぱり夢かもしれない。 でもこのリアルな尿意はどうしたらいいんだろう。
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