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翌朝目が覚めるとレンさんは既に身支度を整えて出かけようとしていた。
「もう、仕事に行かれるのですか?」
「ええ。今日は水路の進捗状況を確認しに行かねばなりませんので…。シンはもう少し寝ていても大丈夫ですよ」
今日は視察に行くのか。
ではきっとまた帰りは遅いんだろうな。
「……レンさんともっと一緒に居たいです」
「私もですよ。仕事をしていても貴方のことばかり考えています。ここ暫くシンに触れていないので……早く抱きたいです」
朝から抱きたいと言われてドキドキしてしまう。
「シンは私と交わるのは嫌ですか?」
「いえ……機会があれば、したい、です」
「では頑張って機会を作りますね」
レンさんはにっこり笑って僕に口付けるとぺろりと唇を舐めてきた。
「本当に可愛い……。誰にも貴方を見せたくない。ずっとここに閉じ込めたいくらいです……」
「それだと暇すぎて死んでしまうと思います」
それもそうですよねとレンさんはまた笑った。
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