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ううう…。
何か不安になってきた……。
「レンさんて、かっこいいですよね」
「王様ですか?勿論です。とても素敵な方だと思います」
だよねぇ…。
僕なんかであんな素敵な人を満足させられるんだろうか。
「シン様もお美しいですからね。本当にお似合いのお二人ですわ」
本当に僕が綺麗ならこんなに不安にならないのに。
ここでは黒髪と黒い瞳が珍しいから綺麗って言ってくれるけど、顔立ちとか普通だもの。
平凡な僕があんなキラキラした人の隣に立っていていいのだろうか。
「国民の皆さん、僕みたいなのがお后様なんて言ったら怒らないかなぁ」
「漆黒の髪と瞳は天界人の証ですよ。我が国に降りてきてくださったのです。シン様をお迎えできるなんて我が国の誇りですわ」
天界人の証が黒い瞳と髪って伝わっているということは、以前ここに天界人が降りてきたんだろうか?
「僕の前に天界人がこの国に来たことってあるんですか?」
「はい。確か先々代の王のお后様は天界人の方だった筈です」
なるほど…。
今度機会があったら調べてみよう。
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