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たっぷりとアリスと遊んだ後、ザインさんに案内してもらって螺旋階段を降りていた。
楽しかったな。
また遊びたいな。
「シン様、このままお部屋に戻ってもよろしいですか?他に寄る所は御座いませんか?」
「あ……!図書室…書庫はありますか?」
レンさんを待つだけだと退屈なのでいつも本を読んでいるのだが、レンさんが持ってきてくれた本は全て読んでしまった。
何か他の本があれば借りたいのだけど…。
「では書物庫に寄って行きましょう」
「ありがとうございます」
ザインさんに笑顔でお礼を言うと、ザインさんはみるみる頬を染めていく。
「王のお気持ちが分かります。シン様は…本当にお美しくて可愛らしい……」
ぼそぼそと呟く声はよく聞こえなかった。
図書室に行ったら先々代のお后様の資料も何か見つかるといいなぁ。
本物の天界人がどんなものなのか、そもそも天界が何なのか知りたいもの。
図書室……。
学校の図書室程度のものを想像していたのに、案内された部屋は想像を遥かに超える大きな部屋だった。
広い部屋にいくつもの本棚が整然と並べられていて、びっしりと本が積み上がっている。
ここから何かを探すのは大変だ…。
「ミア!ミアは居るか?」
ザインさんが部屋の奥に声を掛けると、奥から長身で眼鏡をかけた男性が急いでこちらに走って来た。
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