疑惑

14/24
前へ
/206ページ
次へ
お姫様が攫われたところなんだよね。主人公の騎士がどう助けるのか気になる……。 また本を開いて読もうとすると、にっこり笑ったレンさんにぱたんと本を閉じられてしまった。 「貴方を夢中にさせるなんて……ヤキモチを妬いてしまいます」 「いや………ヤキモチって。本ですよ?」 レンさんは僕を抱き上げるとベッドに寝かせてその上に覆いかぶさってきた。 「本であろうと…。シンを夢中にさせるのは私であって欲しいと願ってしまうのです」 「レンさん………んっ」 レンさんは僕に唇を重ねると直ぐに舌を入れてきた。舌を絡め取られて何度も角度を変えて…なんだか食べられてるみたいだ。 口角から唾液が溢れるけれど、それが自分のものかレンさんのものか分からない。 「ふっ……はあっ」 「シン……愛しています…」 長いキスからやっと解放されて呼吸を整えていると、レンさんが僕の衣服を乱し始める。 シャツの裾から手を入れて、僕の慎ましい乳首をキュッと摘んだ。 「ひあっ………」 「ここも、触れるのは久しぶりです。舐めても…いいですか?」 そんなの聞かないでよ。 聞かれなくたって…舐めてほしいのに。 レンさんは僕の返事を待たずにぺろりと乳首を舐め上げた。 ぞくぞくと快感が全身を駆け巡っていく。
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3496人が本棚に入れています
本棚に追加