王妃様の日記

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僕がレンさんの背中をぐいぐい押すと、レンさんは笑いながら僕の腰に手を回して食堂までエスコートしてくれた。 こうしてさり気なくエスコートとかしてくれるところも好きだなぁ。 「借りた本は全て読み終えたのですか?」 「あと二冊あるのでゆっくり楽しんで読もうと思います」 そうですかとレンさんが笑う。 何気ない会話をするだけで幸せだ。 僕、かなりレンさんのこと大好きだ。 愛ってすごいな…。 「明日は時間が取れそうなので城下町を見てみませんか?まだご案内していませんでしたよね」 「本当ですか?行きたいです!」 久しぶりのお出かけも嬉しいけど、レンさんとデートできるのというのがものすごく嬉しい。 「では明日は一緒に出かけましょう。沢山歩くことになると思いますので、今日は貴方を抱き潰さないよう気をつけますね」 あ……今日もするんですよね。 さり気なくすごいこと言われたけど。 恥ずかしい……。 「よろしくお願いします」 僕は照れながら頭を下げた。
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