彼女のマフラー

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 編み始めて何時間が経ったろう。やっぱりうまくいかず、僕は悪戦苦闘している。  病院の芹那はもう眠っただろうか。  深夜、窓の外にまた雪が降り始めた。  僕はマフラーを編んでいる。  慣れない編み針を持って、徹夜でマフラーを編んでいる。  彼女が欲しいと言ったから。  その喜ぶ顔が見たいから。    了
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