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その姿は、カッコイイというよりも、むしろ、孤独な感じだった…
孤高といった方が、いいのかもしれない…
私には、その姿の方が、水野本人の素の姿が出ていると、感じた…
愛人の子として、産まれ、水野家の養子になり、それなりに苦労して、現在の地位にいる…
ルックスでも、学力でも、仕事の能力でもなんでもない…
すでに産まれ落ちたときから、苦労するような星の配置に生まれたように、思えた…
事実、占い師なら、そんなふうに、言うのかもしれない…
水野は、ポツンと、一人で、立っているだけだった…
また水野の存在に気付いた、金崎実業の女子社員も、キャーキャーいうだけで、話しかけることはなかった…
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